犬惑星

『ゆるキャラ論』著者・犬山秋彦のブログ

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

リテラシーの壁

最近、馬鹿をリテラシーの壁で囲いこんで、どんどん損な方へ損な方へと誘い込んでる気がする。 もう何年も前、地デジ対応のテレビを見に行った時には、チューナー付きのテレビだけじゃなくてアンテナ工事が必要でどーのこーの面倒くさそうだったので止めてし…

串カツ庶民主義

ワーキングプア死亡宣告 (晋遊舎ブラック新書 13)作者: 巨椋修,犬山秋彦,山口敏太郎出版社/メーカー: 晋遊舎発売日: 2008/11/22メディア: 新書購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (13件) を見るついに発売されました、『ワーキングプア死亡宣告』…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 6/7

■正直者はバカを見て、犯罪者が得をする 今の時代、「真面目さ」や「勤勉」という昔ならば美徳とされた性格はむしろ損をします。むしろ求められているのは「競争力」であり、人に優しかったり、モラルを忠実に守ったり、組織に従順な人たちは、悪い人間に利…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 5/7

■社畜サラリーマンの絶望的な未来 フリーターや派遣労働を続ける限り、将来への見通しはつきにくい時代になっています。しかし、だからといってすでに正社員として働いている人たちは安心なのかといえば、決してそんなことはありません。 企業が利益を増大す…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿4/7

■人間扱いされないスポット派遣 ワーキングプア問題の中でも注目を集めやすいのが派遣労働です。特にスポット派遣は、その過酷な労働条件が国会で議論されるほどの社会問題になりました。 スポット派遣とは、仕事のある時にだけ、電話やメールで集合時間や場…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 3/7

■市場原理が「良い品を安く」する 市場経済において、モノの価格は「需要と供給」で決まります。 つまり、それを欲しがっている人と、それを売りたがっている人のバランスです。 例えば市場原理によって野菜に値段をつけるとします。この場合、農家がどれだ…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 2/7

■小泉構造改革の正体 最近になってようやく「小泉構造改革」のもたらしたものが何だったのか、明らかになってきました。日本にアメリカゆずりの市場原理を導入し、規制緩和を繰り返すことで国民の生活は破壊されてしまったのです。 そもそも構造改革は、赤字…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 1/7

■サブタイトル あなたが貧困におちいる、これだけの理由 ■貧困という名のオバケ 「ワーキングプアなんて、本当にいるの?」 こんな言葉をネットの書き込みで見かけたり、日常会話で耳にすることが時々あります。 貧困に対する無関心は、あらゆるところに潜ん…

草稿について

ワーキングプア死亡宣告 (晋遊舎ブラック新書 13)作者: 巨椋修,犬山秋彦,山口敏太郎出版社/メーカー: 晋遊舎発売日: 2008/11/22メディア: 新書購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (13件) を見る11月22日に発売する『ワーキングプア死亡宣告』…

さよならブッシュ記念

■第2話 ■第5話

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 7/7

■「自己責任」という名の弱者切り捨て ワーキングプアは自己責任だという意見があります。貧困に陥るのは世間が悪いというよりも、本人に責任があるのではないかというのです。 もちろん努力もせずに結果だけを求めるのは間違っています。働くのは嫌だ、でも…

セカイ系の正体

セカイ系作品が抱えているテーマ性と、統合失調症をはじめとする精神疾患を抱えている人の世界感というのは共通する部分がある。 つまり「何者でも無い自分」に耐えられないのだ。 誰からもかえりみられず、無視されるような透明な存在である自分というのは…