犬惑星

『ゆるキャラ論』著者・犬山秋彦のブログ

2005-01-01から1年間の記事一覧

災いの都市計画

都市というのはたいてい大火災や大震災や戦災で消失した跡地にできる。何もない広大な土地を計画的に整備するには、皮肉なことに何らかの「災い」が必要なのだ。だから都市工学の観点で言えば例えば9・11テロの跡地には慰霊碑や公園なんかではなく、世界貿易…

閉じ籠もり系

小林秀雄は「女は俺の成熟する場所だった」と書いたけど、僕にとっては着ぐるみがそれだった。コミュニケーション能力に関しては本当に独りじゃどうにもならなかった部分がある。未だにまともに人と電話で会話できないけど、職場の人と「天気の話」くらいは…

映画『裸の十九歳』

図書館でビデオを借りた。 モノクロ映画だった。モノクロには「きっと退屈で寝る」という偏見があったのだけれど、まったくそんなこともなく、面白かった。 最大の見所は若かりし頃の原田大二郎がオーケンそっくりなのと、音楽がジャズギターとジャズピアノ…

英霊を肴に「憂国」という名の美酒に酔う

8月15日ということで、ミーハー的にコスガ・デスガ君&平民金子氏と突撃参拝してきた。まあ、世の中には参拝すると目くじら立てる人もいるけれど、あれは英霊フェスタみたいなものだと思っている。行ったことない人は厳かで大層なものと勘違いしてしまう…

正論は不条理に太刀打ちできない

職場の親しい同僚があまりに薦めるので、江原啓之という人物の本をパラパラと何冊か立ち読みした。冗談ではなく、久々に本屋でズッコケた。 内容はといえば、「ハーブを浮かべたお風呂に入ると除霊されるのでリラックスできる」とか、「野菜サラダを食べると…

反米・危険思想としてのディズニーランド

「予審判事が、お前は世界の独裁者になるつもりだったろうと言うので、こんな狭苦しい世界の王様なんかに、世界中が頼んでもなってやらん。まあ三千世界中がよって三千世界の王様にでもなってくれと頼むなら、ヒョッとすればなってやらぬものでもない、と答…

君は、O社の暗黒面を見たか?!

東京ディズニーリゾート暗黒の軌跡作者: 田中幾太郎出版社/メーカー: リベラルタイム出版社発売日: 2005/04メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 15回この商品を含むブログ (4件) を見る 「叩けば、いくらでもほこりの出る会社だった」とは、東京ディズニー…

プリクラ少女と自己イメージ複製時代

プリクラについてはもはや、誰も語らない。 プリクラ文化はもはや、一般大衆からは乖離しすぎてしまった。 あるいは90年代だったら喜んで飛びついてそうなオヤジ文化人がスルーしているのは、ただ単に最近のプリクラコーナーって男子禁制だからだろう。お…