犬惑星

『ゆるキャラ論』著者・犬山秋彦のブログ

或る犬の死

犬が死んだ。

   

病院で余命3日を宣告された帰り道、カートの中でぐったりとしていた。

家に帰ってきて、玄関に入り「凛太郎」と名を呼んだとき、ふと見上げて目があった気がした。

次の瞬間、動かなくなった。

   

妻はまだお腹が動いていると言いはったが、ガスでも溜まっていたのだろう。

舌はだらしなく垂れ下がり、抱き上げても首がだらんと落ちてしまっていた。

   

死の直前、凛太郎の心臓は伸びきったゴムのような状態となり、さらには心タンポナーデというまわりに水が溜まってしまう病気だった。

ふつうなら水を抜けば回復するらしいのだが、その溜まった水を調べると濃密度の血液で、抜けば血圧が下がり事態は悪化するという。

血圧が下がると脳に血液が届かなくなり、持病のてんかんの発作が起こってしまうかも知れず、さらに肺炎まで併発していた。

   

獣医から薬は無理に飲ませず、家で好きなように最期を過ごさせるのが本人のためでしょうと言われた。

そし余命3日を宣告されて帰ってすぐに凛太郎は息を引き取った。

   

あまりに突然で、あっけにとられるほどだった。

病院で処置を受け、呼吸は少し楽になったようで、ぐったりはしていたが苦しそうではなかった。

それこそ、朦朧とした意識の中で家族の顔をひと目見て、少し眠ろうとしたらうっかり死んでしまったような…。

いくつもの病気を抱え、この先の看病のことを考えると気が重くなるばかりだったが、飼い主のそんな心配をよそに、本人は安らかに逝ってしまった。

親孝行といえば親孝行な犬でもあり、その死に際の美しさはちょっとうらやましくもあった。

   

いつも眠っていたクッションに移す時、妻が「あ、いま凛太郎がおならした」とうれしそうに笑った。

そして死後硬直がはじまる前にと、ずっとしばらく目に手をあて閉じさせた。

   

犬が死んでも、なんとなく自分は泣かないような気がしていた。

しかし、なにげなく思い出してはふと涙ぐんでいる自分がいた。

   

遺体に対して、まったく不快感はなかった。

もしも腐らず永久に保存できるなら、いっしょに暮していたいとすら思った。

古代、ミイラを製造した人たちも同じような気持ちだったに違いない。

眠った姿のまま、剥製にするのも悪くないと思った。

   

ペットの供養をおこなっている寺院で焼いてもらう時、火葬場のおじさんが、遺骨を丁寧に箸でとりわけ、「ここがしっぽ、ここが爪… 焼けずにこんなにたくさん残してくれて、とっても丈夫でいい骨をしていたんですね」などと説明をしてくれた。

その骨を箸で骨壺に収める作業は、なんだか焼き魚定食でも食べるために骨をとってるような、滑稽な気分になった。

冷静に考えれば考えるほど滑稽なのに、なぜだか不思議と涙があふれて止まらなかった。

   

遺骨は花にかこまれ、窓辺の祭壇に祀られた。

生前使っていたエサ用の食器に水を入れて供えた。

犬の食器はなぜかヌメヌメしていて、どんなに洗っても「ぬめり」がとれない。

それが悩みだった。

きっとこの「ぬめり」洗い流すことのできる洗剤やスポンジを発明したら、さぞかし儲かるに違いないと思っていた。

しかし今は食器を洗うたび、在りし日の姿を思い出し、いつかその「ぬめり」もキレイさっぱり洗い流されてしまう日がくるのかと思うと一抹の寂しさを感じた。

アニメ『さらざんまい』の劇中ダンス、『カワウソイヤァ』は本当に踊れるか?

幾原邦彦監督のアニメ『さらざんまい』にハマって、

およそ入手できる情報はほとんどチェックしてるのではないかと自負しているが、

ファンとして待ち遠しいのは、劇中でレオとマブという二人の警官が踊る

『カワウソイヤァ』の踊ってみた動画である。

この中毒性の高いダンスを、誰がどのようにアレンジして踊ってくれるのか?

非情にワクワクして待っていたのだが、同じ期待を抱いている人たちは多いようだ。

 

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そして、これだけ期待度が高いのに動画がアップされないという謎。

踊ってみた動画をアップされる踊り手の趣味嗜好と、ダンスを期待するアニメファンの嗜好が微妙にズレているからなのか?

はたまた、単純に『カワウソイヤァ』はダンスとして破綻している、または激ムズすぎて誰も手を出せないでいるのか?

5月末にスカイツリーのふもとで開催される某イベントで、大崎一番太郎に『カワウソイヤァ』を踊らせると宣言してしまったので、ちょっと分析してみた。  

 

 

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前半のこのあたり、きちんと振りつけがされていて、

実際に踊れそうな雰囲気が漂っている。

 

しかし、このあとの振付にも出てくる、腕で四角を作る動作。

どうもダンス用語でタッティングという技法で、けっこう高度なものらしい。

だがダンスとして高度でも、タッティングを披露しているダンス動画はけっこうアップされている。

 

www.popping.net

 

さらに途中でエレベーターの昇降シーンなど、ズームアウトする場面でも

きちんと振りつけはあるので、YouTubeのショートカット機能でコマ送りすると、
振りつけ自体は充分に解析可能だったりする。

 

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参考までにYouTubeでコマ送り/コマ戻しする方法を記しておくと、

キーボード付きのパソコンで一時停止中に…

 

「,(コンマ)」ボタンでコマ戻り(画面が戻る)

「.(ピリオド)」ボタンでコマ送り(画面が進む)

 

さらに再生速度を変えるには、

 

「Shift」+「,(コンマ)」 再生速度が遅くなる

「Shift」+「.(ピリオド)」 再生速度が速くなる

 

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しかし、一番の問題は、この決めポーズにあるだろう。

動画を見ているとそれほど違和感を感じないが、この決めポーズ、

一番盛り上がるところで静止画が上下からスクロールしたりアップからズームアウトして全体像が見える演出になっているため、実際に踊るとただ止まっているだけになってしまい、イマイチ盛り上がらない。

 

これを回避するにはなんとなくここまでの間に出てきたダンスで間をつなぎ、

「欲望を手放すな!」のタイミングでポンと、この決めポーズを決めるしかない。

 

というわけで、PVは映像としての中毒性は高いものの、

実はぜんぜん踊りのレクチャー動画になっていなかったり、

踊りと音楽のシンクロ率がそれほど高くなかったりするのが「踊ってみた動画」のアップされない理由ではないだろうか。

おそらく、誰かがそのあたりの問題をクリアしたお手本となる動画がアップされたら爆発的に「踊ってみた動画」も増えるに違いない。

というわけで、再生回数を稼ぐチャンスだと思うので、誰かお願いします。

(他力本願)

 

 

 

◆『カワウソイヤァ』攻略の裏ワザ


あとはきちんとした振りつけは難しくても、それっぽく見せる方法としては…
暗黒の宝塚と呼ばれ、寺山修司天井桟敷の流れを汲んだ『月蝕歌劇団』という劇団がある。

スカイツリーでやっているイクニ展に行った方は「暗黒の宝塚」というフレーズにピンとくるかも知れない。

幾原邦彦監督の『少女革命ウテナ』で楽曲提供したJ・A・シーザーの曲を使っていたり、ウテナを舞台化していたりもするので縁の深い劇団でもあるが、そこで踊られる「月蝕ダンス」と称される踊りがある。

決まった振りつけがあるわけではなく、なんとなくカッコ良さげなポーズを音楽に合わせて繰り出し続けるのだが、なんとなく腕の動きが現代でいうタッティングっぽさを漂わせていたりもする。
 

 

この月蝕ダンスと「欲望を手放すな!」の決めポーズを組み合わせることで、
なんちゃって『カワウソイヤァ』は成立するのではないかと思ったりもする。 

 

 

ちぃたん☆グッズ300円セールに思うこと ~暴落? はたまたデッドストック?~

 

 

 話題のちぃたん☆グッズが300円で大売り出しされているという話。

 たしかに2700円のぬいぐるみが300円になっていれば「大暴落」とも言いたくなる。

 ただ、このお店は300円均一のお店で、ちぃたん☆グッズだけでなく同時に有名キャラグッズなんかも大量に売られているらしいので、正直、こんかいの騒動と関連性があるかどうかは微妙だなとも思う。

 

 でも、これだけ大量のデッドストックが出てきたというのは以前、耳にした話と一致する。

 

 クリーブラッツはフォロワー水増しやテレビ出演などによってあたかも人気があるように印象づけて、ちぃたん☆グッズを業者に大量に作らせていたという。

 だが実際には思ったほど売れずに不良在庫が積み重なり、メーカーは赤字。

 しかしクリーブラッツは売り上げに関わらず、生産した分だけロイヤリティ(使用料)を受け取るので儲かる。だから、なるべく多く生産させたがるというのだ。


 これは人気を水増しして、正当な評価よりも高く売りつけているということなので、消費者庁が定める「優良誤認」にあたる可能性がある。

 

優良誤認とは|消費者庁

  1. (1)実際のものよりも著しく優良であると示すもの
  2. (2)事実に相違して競争関係にある事業者に係るものよりも著しく優良であると示すもの

 

 ▼ちぃたん人気の真価が問われる

 だが今回、実際に300円のちぃたん☆グッズの売り上げで、真のちぃたん☆人気をはかることができるかもしれない。

 今回の騒動、テレビや雑誌の報道ではやや「ちぃたん☆寄り」の意見が見受けられる。問題の本質がきちんと伝えられていないため、芸能人もたいていはちぃたん☆擁護にまわっている。

 だとすれば、以前よりもちぃたん☆の知名度も人気も高まっているはずで、報道によるデメリットはほぼ無いに等しい。

 この状況で300円というお手軽価格で商品が大量に出回れば、即完売もありうるだろう。

 この記事を書いてる時点ではまだ、けっこう在庫はあるようで、ファンたちはよろこんで大量買いしている様子がツイッターなどで流れてくるが…

 

▼ババを引くのは誰か?

 また、クリーブラッツはすでにロイヤリティとして利益を享受しているので、この大売り出しによってちぃたん☆グッズが売れても何の影響もない。

 売れるとこまで売り切ろうとしているという批判はちょっとズレている。

 むしろクリーブラッツはすでに、売り抜けているから裁判沙汰になって賠償金などを請求されない限りは、儲けを確保したまま逃げ切り確定なのだ。

 

 だから、むしろ値下がりしたちぃたん☆グッズをファンが購入するのは、ある意味、被害者であるちぃたん☆グッズを制作してしまった業者や、グッズを仕入れてしまった小売店の赤字を少しでも減らすことになる。

▼問題の本質は、むしろココにある

 本当の観光大使コツメカワウソだったとか、いやいや本当に問題なのは商標登録を取ろうとしていたことだなど、ツイッター上でのみ議論は盛んだが、今回の騒動、僕は本当に問題だったのはこのクリーブラッツの商売のやり方にあったのではないかと推測している。

 たしかに、そのへんのご当地キャラよりもちぃたん☆グッズが売れるのは間違いないだろう。少なくとも、僕の運営しているキャラの数百倍は稼いでいるに違いない。
 だが、その商売のやり方では被害者が出る。
 とあるコラボカフェでも思ったほど収益があがらず、これではちぃたん☆よりも人気のない他のキャラではもっと動員出来ないだろうから中止しようということになったともいう。つまり、ちぃたん☆によって市場が荒らされると、後続のキャラにも被害が及びかねない。

 本当はきちんと適正な見込み客数を計算し、適切な規模でグッズ展開やイベントを開催すればいいだけなのだが、利益を上げるために水増しをするから被害を被る者が出てきてしまうのだ。

 今回、ゲームや雑誌などで中止となった企業コラボは多数あるが、まだ未払いであればその分は支払われない可能性もあるが、すでに支払われている分を返せとか、賠償請求する企業は少ないのではないだろうか?

 

 ちぃたん☆を運営するクリーブラッツに悪評が立てば、その元となったしんじょう君も同等に扱われかねない。むしろちぃたん☆を世に出し、その人気を牽引した「責任」もつきまとう。その「責任」を感じたからこその、今回の告発だったのではないかと僕は周辺の人々からの話を聞いて思った。

 また、繰り返しになるが、須崎市の道の駅や高知空港にもちぃたん☆のおみやげものは数多く並んでいた。
 ご当地キャラグッズはむしろ、愛の深いファンが購入するキャラグッズよりもお土産需要の方が儲かるという指摘は『ゆるキャラ論』に書いたとおりだ。
 クリーブラッツはもちろん、そっち方面にも手を伸ばしていて、本来ならしんじょう君グッズや、他の高知県の名産品が置かれるべき売り場面積を侵食しつつあった。
 つまり、観光大使としての役割もあまり果たしていないのに、高知とは無縁の東京のキャラクターが、ちゃっかりおいしい部分だけかっさらって行こうとしているのだ。

 これは須崎ばかりか高知県全体の損失にもつながりかねない。

 

 しかし一方で、やり方の是非や企業倫理としてどうかという問題はともかく、違法性はまったくない。むしろ「企業努力」として称賛する人もいるだろう。
 だからこそ、行政である須崎市はそこを指摘することができない。

 かなり無理のある「観光大使に任命したのはコツメカワウソの方で…」とか「商標登録」を横取りされそうになったなど、一般人には理解しがたく、かなり無理のある理由でちぃたん☆を告発し、対立せざるをえなかったのではないか。

 少なくとも商標登録に関しては一度、ちぃたん☆は特許庁に拒絶されている。

 法的根拠のない声明を市役所が発することはできないから、この一点のみに絞って勝負にでるしかなかった。だが、この論理は一般人にはわかりにくく、一見するとちぃたん☆の側が言いがかりをつけられているようにも見えてしまう。


 法的な正しさと、感情的な正しさは必ずしも一致しないというジレンマが、今回、須崎市が報道メディアや一般視聴者から責められ、炎上する原因だったのだろう。

過激ゆるキャラ報道で須崎市が炎上し、「ちぃたん☆」が擁護された理由

ちぃたんが須崎市観光大使を解任されて話題となった。

詳しくは過去にまとめたので、こちらをご覧いただきたい。

 


その後、メディア報道で知った一般の人々からは

「ちぃたん☆がかわいそう」、

須崎市には洒落のわかるヤツはいないのか」などの声がよせられた。

 

おおむね、ちぃたんが擁護され、須崎市が叩かれ炎上する結果となった。

それも無理はないという話。

 

 

 

◆なぜ須崎市は炎上したのか?

即席でつくったため、ちょっと見づらいと思うが、図にしてみた。

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実際には複雑な理由が絡み合っているのだが、

メディアは報道しやすい部分だけを切り抜いて…

 

「ちぃたん☆の過激な動画にクレームが来た」

「ちぃたん☆が観光大使を解任された」

 

という、この2点のみを報じた。

事実なのでまったくウソではないが、

これだけではみんなちぃたん☆を擁護したくなるのも無理はないだろう。

 

 

◆ラジオとテレビ、メディア報道の特性

今回の報道について「ゆるキャラ評論家」という謎のいかがわしい肩書で

TBS『ひるおび!』に解説として出演させていただいた。

その時、僕自身はちぃたん☆の運営会社はクリーブラッツという

「仮面女子」などのアイドルも手掛ける芸能事務所という認識だったので、

そのように発言したら、直後に芸能事務所ではないと訂正されてしまった。

 

ちぃたん☆の運営はクリーブラッツというのはアイドルファンの間では有名ことなので

べつに隠してるわけではないという人もいるが、

実際にはあまり出されたくないようである。

 

打ち合わせの段階ではテレビ局側もクリーブラッツの存在は把握しており、

何度かその名前も出てきた。

しかし、このように何らかの「配慮」や「忖度」をうかがわせる反応があったのは興味深い。

 

おそらくテレビという特性上、ちぃたん☆の解任劇を報じるには、

ちぃたん☆の過激動画をいっしょに放送しなければ「面白さ」をお茶の間に提供できない。

そうなれば動画使用の許可を得るため、クリーブラッツ側に配慮しなければならないのも仕方ないだろう。

 

一方、1月16日のTBSラジオ荒川強啓デイ・キャッチ!』では、

ニュースサイト「ありんど高知」からの引用ではあったが、

今回の件に関する問題点のほぼ全容が報じられた。

これが可能だったのは動画ではなく音声のみというラジオならではの特性が影響しているのだろう。

 

世の中的には「偏向報道」などという言葉もよく使われるが、

動画を必要とするテレビは、より多くの人たちに配慮する必要があるので、

情報の密度は自然と薄まってゆく。

しかしラジオはテレビよりもほんのわずかに「報道の自由」を獲得しているのかも知れない。

 

radikoへのリンクなので、放送後1週間たつと聴けなくなります。

 

 

あとポイントは、須崎市の目をくらませたカワウソちぃたんのフォロワー数も半分ちかく水増しという事実…(´・ω・`)

 

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◆追記2019.02.07

ちぃたん☆を運営する芸能事務所の問題ですが、
新しく明らかになった情報を加えて、これまでの経緯を更新しました。

ポイントは、ちぃたん☆とコラボした企業は、
「商標登録が拒絶されていた」こと、
須崎市からの活動停止を求められていた」ことを知っていたのかという点にあります。

もしも知らなかったのであれば、コラボ企業も騙されていたということで、
また新たな問題が発生します。

 

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◆2019.02.22追記

進展があったので追加しました 

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過激ゆるキャラ「ちぃたん☆」解任騒動の論点

今回のちぃたん☆騒動。

 

新聞報道では
「過激すぎるゆるキャラ観光大使を解任された」
というだけのニュアンスだが…

 


 

各所の情報をまとめてみると、
運営会社のブラックな体質が浮き彫りになってくる。


そして須崎市は今後の活動に深刻な被害を及ぼしかねないと
判断したのだろう。

 

 

 

◆ちぃたん☆への賛否両論と、その魅力

ちぃたん☆がYouTubeで過激な動画をアップしはじめた頃、

なぜかファンからうちの方にも

「危ないからやめさせてあげて」みたいな声が届いた。

 

それを須崎市役所の守時さんに相談したら、

ちぃたん☆の運営会社はどんどんエスカレートして

着ぐるみのアタマが取ったり、

危険行為をおこなっている動画をアップしようとしているので

必死に止めてると言っていた。


これは賢明な判断で、

後にちぃたん☆をマネして危険な動画をアップしはじめた

タツノコプロハクション大魔王や、

着ぐるみがバラバラになるパチスロ会社のベガサスなどのフォロワーが

あまり増えなかったり顰蹙を買っていることからも、

そういった方向性の動画はあまり評判が良くはない。

ただ過激さを追い求めるだけでは人気キャラになれないのだ。

 

ちぃたん☆がウケたのも、過激なだけでなく、

須崎市役所によってある程度、

視聴者が受け止めやすいように歯止めをかけていたからだろう。

要は、バランス感覚である。

 

 

◆フォロワー水増し疑惑

実はフォロワー数のわりに、

ちぃたん☆グッズはそんなに売れていないのではないか?

という指摘は以前からあった。

 

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【過激ゆるキャラ】「自称」須崎市観光大使の「ちぃたん☆」の運営実態がヤバすぎる! - ありんど高知

 

ご当地キャライベントで共演すると

物販ブースは意外と閑散としており、

キャラの周りをとりまく人だかりもない。

むしろ世間的にはちぃたん☆よりも「知名度が低い」とされている

しんじょう君や、去年ゆるキャラグランプリを受賞したカパルの方が

よっぽど盛況だったりする。

 
知名度と人気に乖離があるのはキャラにありがちなことだし、

わざわざご当地キャライベントにまで足を運ぶファンが少ないのだろうと思っていた。

 

 

◆ちぃたん☆の焼け畑ビジネス

しかし、実際には

市販のグッズの売り上げも伸び悩んでいるという話を聞いたことがある。

 

ちぃたんグッズの制作や販売を持ち掛けられた業者は、

ちぃたん☆のフォロワー100万人以上というプレゼンを真に受けて

グッズを大量生産するが思ったほど売れず、

イベントへの動員も思ったほど多くないので、次の開催へと続かない。

 

キャラグッズは生産量によってロイヤリティが支払われるので、

たくさん作れば作るほどキャラの運営会社は儲かる。

しかし実際に売れなければ、生産した業者は赤字を被ることになる。

 

まるで焼け畑農業のような、キャラを使い捨てるビジネスが行われていたわけだ。

 

 

◆おみやげ市場への乱入

また、最近では須崎みやげとしてちぃたん☆グッズが売られている。


業者はしんじょう君そっくりだし、

須崎市観光大使だと思い込んで仕入れているのだろう。

 

しかし観光大使に任命されたのは着ぐるみではなく、

着ぐるみのモデルとなった同名のコツメカワウソの方である。

 

秋葉原のキャラを名乗るちぃたん☆が観光大使のふりをして

グッズの販路拡大を狙っているわけだ。


しかも正式に観光大使として任命されたコツメカワウソの方も、

その役割をまったく果たしていないにもかかわらず、

ビジネス的においしい部分だけ奪ってゆこうとしているかのようだ。

 

 

◆実態を伴わないちぃたん☆人気

このような実態をかえりみると、
フォロワーを金で買って水増しする行為はTwitterの規約に反するだけでなく、実態を伴わない数値を提示して顧客を騙す「優良誤認」や「不正競争防止法違反」になるのではないだろうか?


まあ、ピカソも人を雇って画廊に派遣し

ピカソの絵は置いてないのか」と言って回らせたというし、

フォロワー水増しは芸能人や人気YouTuberなどもおこなっているとウワサされるので、

「営業努力」として許される範囲なのかも知れない。

 

動画がおもしろいと話題となり、

買い上げたフォロワー数と同じくらいのファンを獲得したのも事実だ。

たとえ不正があったとしても、その後評価されれば、その評価は正当なモノなのか?

興味深い問題提起でもある。

 

しかし表向きの華やかさと裏腹に、その陰で被害をこうむる人がいて、

次第に悪い評判が広まれば、その矛先はしんじょう君や市役所にも向かいかねない。

 

◆商標権の先取り疑惑

f:id:dog-planet:20190116161050j:plain ゆるキャラちぃたんの闇 数々のスキャンダル疑惑で観光大使解任 - YouTube

 

さらにイーサキングが動画で指摘しているように、

海外での商標登録を精力的に行っているのだとすると、

商標は先願主義なので先に書類を提出した者勝ちになってしまう。

つまり、かつて「阪神優勝」という一般名詞や、

ピコ太郎の「PPAP」という他人の著作権物を勝手に商標登録して、

使用料を手に入れようとしていたベストライセンスのように、

ちぃたん☆が先に権利を主張した場合、

もともとのしんじょう君に使用料が請求されたり、

使用停止の可能性があるのではないかと心配しているのだろう。

 

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【過激ゆるキャラ】「自称」須崎市観光大使の「ちぃたん☆」の運営実態がヤバすぎる! - ありんど高知

 

かつてウルトラマンがタイ人実業家によって

海外での商標を奪われ、海外進出に苦労したという。

日本国内なら説明をすれば特許庁も理解を示してくれるだろうが、

事情を知らない海外ではどうだろう?

先に書類申請したちぃたん☆の方が権利を手に入れ、

しんじょう君の方がパクリキャラと認定されてしまうかも知れない。

 

そうなれば、すでに中国でアニメ化もきまっているしんじょう君の活動も

制約されてしまう可能性があるだろう。

 

まさに「軒を貸して母屋を取られる」状態である。

 

◆本当の論点は?

 それにしても解任劇の翌日に発売された『週刊文春』の記事は意外とふつうだった。

 

今回の論点、実は『ありんど高知』以外にちぃたんの運営会社についてあまり触れられていないという部分にあるのかも知れない。

 

キャランドゥという実態の定かでないちぃたん☆の運営会社。

そしてその裏にある商標を持つ株式会社クリーブラッツ。

 

あらためて社長とされる人物「池田正流」「池田せいじ」の名で検索してみて、

あまり足を踏み入れてはいけない領域なのかも知れないと思ってしまった。

 

今回のちぃたん☆問題、純烈の友井さんとか
芸能人の諸々のスキャンダルとかぶる部分がある。

 

優れたアーティストは、

たとえ人格や行動に問題があっても、果たしてどこまで許されるのか?
「天才は何をやっても許されるのか?」という古典的な命題だ。

  

今回のちぃたん☆の解任騒動、

まだまだ報道だけではうかがい知れない問題点がたくさんありそうだ。

 

 

◆追記2019.01.18.

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今週号の『週刊文春』、

最後にさらっと書かれていたので読み飛ばしていたけど

「法廷闘争の可能性」という一文が…

 

つまり今回の騒動はこっちがメインで、

ちぃたん☆解任はキャラを大人同士の争いに巻き込まないための配慮だった

…という見方もできるわけだ。


ひとつ前の段には市側の意見が「突っぱねられた」という一文もある。

しんじょう君を元にしたキャラであるにも関わらず市の意見は反映されず、

商標についても事前に意見交換して足並みをそろえる、

というような配慮もなかったのではないかと推測できる。

 

各所から取材を受けるたび、

ちぃたん☆を運営するキャランドゥに連絡がつかず実態がつかめない

という話をきくが、

ありんど高知さんの推理が正しければ

仮面女子と同じくクリーブラッツが運営に関わっているはず。

 

今回、テレビでわざとちぃたん☆の運営会社を「芸能事務所」と言ってみたら、

即行で「キャラクターの版権管理会社」と訂正された。

NHKでもないのだから表向きの「キャランドゥ」くらいは出してもいいと思うのだが、なぜそこまで正体を隠したがるのか疑問だ。

 

ファンの中にはちぃたん☆が可愛いくて応援してるんだから

須崎市なんて関係ないって人もいるけど、

ちぃたん☆が可愛いのはしんじょう君がかわいいからであって、

池田せいじさんもそこに目をつけたのだろう。

つまり、違法ではないけど観光大使を名乗ることで

そのデザインを合法的に手に入れたわけだ。

 

しんじょう君とちぃたん☆は イベントでの共演も多く、

ちぃたん☆自身やアテンドのお姉さんたちとの関係が良好なのは間違いない。

要は『ありんど高知』さんの推理どおり

クリーブラッツの池田せいじさんにちぃたん☆の権限があるのであれば、

須崎市がのぞむのはちぃたん☆の解任ではなく、

池田せいじさんとの話あいなのではないだろうか?

 

 

 

◆追記2019.02.02.

ちぃたん☆、去年の8月に商標登録の申請を拒絶されてます。理由は先に出願されたキャラに似てるから。つまり特許庁が、ちぃたん☆はしんじょう君のパクリ…とまでは言わないまでも、に過ぎていてると認めてるわけですね。

これはつまり、ちぃたん☆の方が先に出願してたらしんじょう君は商標登録できなくなっていたということで、ちぃたん☆が海外の商標登録を急いでいたのはこのことに自覚的だったからかも知れません。

 

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◆追記2019.02.06.

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須崎市長定例会見 クリーブラッツへの対応について(PDFに直リンク)

https://www.city.susaki.lg.jp/download/?t=LD&id=3366&fid=11277

 

今回の会見で明らかになったのは、須崎市から正式にちぃたん☆の「活動停止」を求めたのにアニメ化を発表するなど、なんらかの誠意ある対応をする気配がないという部分でしょうか。

こういった細かい部分はメディアで報じられず、しんじょう君vsちぃたん☆みたいな面白おかしい部分だけが報じられて終わってしまうでしょうから、コラボ企業には伝わりにくいかもしれないですね。

もしファンの方にできることがあったら、クレームではなく問合せによって意見を伝えることでしょうか

 

現時点では「活動停止」を求めているだけで判決出てないですし、すぐにちぃたん☆が活動停止になることはないのかも知れませんが、そんな状況でアニメ化やコラボ企画が進むのは不思議で、そういった状況をクリーブラッツはコラボ企業に伝えていたのかなというのは疑問ですね。

あとは、ちぃたん☆ファンの方としても、楽しみにしていたアニメが今回の件でどうなるかとか気になるところでしょうし。クリーブラッツさん側やコラボ企業側の意見も気になるところです。


 

 

 

 

クソダサいと非難されても「高輪ゲートウェイ」が撤回されない理由

◆95.8%が高輪ゲートウェイに反対

  Jタウンネットのアンケートによると95.8%の人々が、

 JR山手線の新駅『高輪ゲートウェイ』に反対なのだという。

 なるほど、SNSで検索すれば否定的な意見ばかりだし、

 能町みね子マツコ・デラックスカンニング竹山山田五郎

 芸能人や文化人、果ては鉄道ジャーナリストや

 国語辞典を編纂している先生方まで猛反対している。

 

 あげくの果てには、駅名を撤回せよという署名活動まで始まり、

 およそ5万名の同意が得られたと話題になった。

 

 否定的な意見をまとめると、

「名前がダサい」と「公募の順位を無視するなんて公募の意味がない」の

 2つに要約される。

 

 

 

◆読解力の低下か? ミスリードか?

  高輪ゲートウェイというネーミングをダサいと感じるのは

 個人の感想なので、とくに異論はない。

 

 指摘したいのは「公募の意味がない」という意見である。

 この言葉に続くのはたいてい

「最初から名前の決まっていた出来レースだったに違いない」

「JRの偉いやつがゴリ推ししたに違いない」という憶測や妄想である。

 

 これらの意見は「公募」という言葉の意味を理解していないがゆえに生じる誤解だ。

 公募と投票を混同している。

 

 批判している人々は今回の公募を「人気投票」や「アンケート」と勘違いしているが、本来「公募」という言葉にそのような意味合いはない。

 

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https://www.jreast.co.jp/press/2018/20180604.pdf

 

 これは新駅の名前を公募した際のPDFだが、

「応募数による決定ではない」と表記されていることから、

 新駅にふさわしい名前のアイディア募集であることがわかる。

 人気投票やアンケートなら、はじめに選択肢が示され、そこから選ぶようになっていたはずだ。たとえば『ゆるキャラグランプリ』などのように。

 しかし、これは応募者の考えた名前を投稿するように指示されている。

 

 人気ランキングではなく、アイディアの募集なので「高輪」や「芝浦」のように応募数の多かった名前が選ばれるはずはない。

 それはつまり、誰でも思いつくような当たり前で平凡な名前でしかないからだ。

 駅は公共の施設なのだから独創性などいらない、もっとシンプルであらねばならないという意見もごもっともだが、公募の時点でJR側はそのようなネーミングを求めていなかったのだ。

 

 もっとわかりやすく言うなら、名前ではなくこれが仮にキャラクターの募集だったらどうだろう?

 似たようなイラスト、たとえば誰もが知っているアンパンマンピカチュウのようなキャラが多数送られてきたら、それが採用されるだろうか?

 今回はネーミングの募集だったので似たような発想の方が36名いたが、ふつうの公募だったら当選者は1名に絞られるはずだ。

 

 このように「公募」と「投票」では意味合いが違う。

 では、なぜ国語を編纂する学者先生までもが今回の件で「公募」と「投票」の意味合いを混同してしまったのか?

 それはJR側にも批難されるべきところがある。

 

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https://www.jreast.co.jp/press/2018/20181201.pdf

 

 名前発表の時、応募数を人気ランキングであるかのように順位をつけてしまったからだ。これではメディア各社が誤解しても仕方ない。

 

 今回の炎上騒動は、JR側のプレスリリースや記者会見での情報の出し方により、報道メディアがミスリードされてしまったのが原因だろう。

 

 

 

◆高輪ゲートウェイ出来レースか?

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www.change.org

 

 上記は「「高輪ゲートウェイ」という駅名を撤回してください」という署名活動からの引用だが、

 高輪ゲートウェイ反対派が抱く憎悪の根源は、権力者から強引にクソダサい名前を押しつけられたという怒りであり、「権力者」という仮想敵に対する怒りである。

 

 しかし、そもそも公募は投票ではないのだから「公募の意味がない」という意見は誤解だ。

 さらに最初から高輪ゲートウェイに決まっていたという出来レース説も、

 偉いやつが勝手に決めたにちがいないという説も、憶測や妄想の域を出ない。

 それにも関わらず、マスコミは高輪ゲートウェイを取り上げる時はこのふたつの意見を、あたかも既成事実であるかのように語り、視聴者を煽り続けている。

 

 あげくの果てに、「高輪ゲートウェイに応募した36人など実在するのだろうか?」

「実は全員、JR職員や家族だったのではないか?」

 中には「高輪」と「ゲートウェイ」という言葉を組み合わせるなどという発想は天文学的確率であり得ないなどという珍説まで飛び出すありさま。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54878?page=3

 

 憶測や妄想を補強するための理由を、必死に探しているようだ。

 

 

◆デマを流し続けるマスコミのあやまち

  一般人が「公募」の意味を理解できず、

 間違った認識によって高輪ゲートウェイを叩き続けるのは仕方ない。

 

 僕自身は学生時代から『公募ガイド』を愛読していて、

 文芸やネーミング募集に応募していた経験があるし、

 今回の新駅の名前募集にも応募したので、内容は理解しやすかった。

 しかし、公募というものに馴染みのない人々にはちょっと難しいだろう。

 

 そもそも一般人がマスコミの言動を鵜呑みにするのも仕方ないし、

 それが事実であるかどうかを検証するほどのリテラシーを持ち合わせないことも罪ではない。みんな、そんなにヒマではないのだから。

 

 しかしマスコミは違う。

 報道は事実確認や検証が仕事のはずだし「公募の選定方法が不透明だ」というのなら、きちんと取材して明らかにすればいい。

 ネットニュースには校閲などつかないだろうから、個人の憶測や妄想が垂れ流されるのも仕方ないと思うが、あるていど名の知れた出版社の週刊誌やニュース番組なら、情報発信する側としての責任があるはずなので、無責任で根拠薄弱な発言には修正が入るはずだと思うのだが、今のところ公募と投票の混同すらきちんと訂正された報道を見たことがない。

 

 ほとんどのテレビ・ラジオ・雑誌が間違ったまま報道しているので、ここで例に出すのも可哀そうだが、とりあえず目についたので一例として提示しておく。

 

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 完全に、公募と投票の区別がついていない。

 

 僕自身、5年前から「新駅開業太郎」という新駅に便乗するためのキャラを勝手にデザインして、多少なりとも新駅に関する情報は集め続けてきたし、今回の騒動でも「高輪ゲートウェイ太郎」 として取材を受ける立場なので、マスコミの内情も多少はわかる。

 

 全員が誤解しているわけではなく、取材している記者たちの中にはきちんと理解している人たちも存在している。しかし、報道される段階になると、必ずと言っていいほど「公募を無視したため批難の声があがっている」という内容にすり替わってしまう。

 

 それも無理からぬこととわかっている。

 視聴率をとるには視聴者目線や庶民感覚にすり寄って「共感」される必要がある。

 結果、それがバズることになる。

 しかし、ネットニュースや情報バラエティならともかく、報道番組でそれをやっていいのか?

 

 タレントの不倫や政治家の汚職は暴くのに、たかが新駅の公募がきちんと行われたかどうかという程度のことは検証なしに憶測で情報を垂れ流している。

 

 日本には推定無罪というのがある。疑わしきは罰せず。

 高輪ゲートウェイのネーミング決定に不正があったかどうか検証もせずに、流言飛語のたぐいを垂れ流すということはデマを垂れ流しているのと同様で、これは名誉棄損と受け取られ兼ねない。

 おそらく企業イメージが悪くなるのでJR側は訴訟などしないだろうが、もし仮に公募はきちんと行われていたということが立証されたら、これはマスコミの不祥事ということにはならないのだろうか?

 高輪ゲートウェイに反対している人たちの根拠の中核をなす「公募を無視した」というのが単なる誤解であり、公募というシステムによって正しく駅名が選定されたのであれば、たとえ署名が1億人くらい集まったとしても撤回する必要はないだろう。

 そもそも駅名に日本語としての美しさだとか、歴史的背景だとかを重視する反対派の方たちは、「公募」という日本語を誤用している時点で説得力を失っていることに気づいた方がいい。

 

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 言いたいことは以上だが、

 ここからはなぜ他の駅名ではダメだったのか?

 なぜ高輪ゲートウェイが選ばれたのかという考察を、過去に作成したNAVERまとめなども交えてつらつらと書き連ねたい。

 思いついたことを適当に書くので、たまに追記などするかも知れない。

 

matome.naver.jp

 

matome.naver.jp

 

◆高輪ゲートウェイに応募した36人は実在するのか?

  出来レース説の根拠に、高輪ゲートウェイに応募した人数が少なすぎるというものがある。中には、実在するのかという意見も見かけた。

 しかし僕はSNSを検索していて、真偽はともかく実際に自分が応募したという人を見かけたし、ここまで叩かれて戸惑ったり傷ついている人もいた。

 

 高輪ゲートウェイの「大木戸」や「玄関口」、「通信端末のゲートウェイ」など、ネーミングの由来がごちゃごちゃしててわかりにくいという意見もあるが、正直、そのごちゃごちゃした感じにこそ、むしろ広告代理店などでは思いつかない人間臭さを僕は感じる。

 公募に応募する時、ネーミングの由来を記入する欄があったのだが、36人それぞれの由来を組み合わせてまとめたものだからこそのわかりにくさだったのではないか。

 

 

 

◆路線図や駅名票のデザイン問題

  たしかに僕自身、はじめて「高輪ゲートウェイ」の記者会見を見た時、「長いな」とか「路線図にどうやって入れるんだろう?」などの疑問は抱いた。

 しかし、反対派のようにそれが怒りに転じることはなかった。

 むしろ、こんな難問、どうやって解決するんだろう? という興味を抱いた。

 

 デザイナー泣かせの駅名だという意見もあったが、デザイナー全員が路線図をデザインさせられるわけでもないし、路線図を変更するのにシールでは無理だから莫大な経費が掛かる。だから今からでも遅くないから駅名を撤回しろという意見も見た。

 しかし、JR東日本は行政機関ではなく一民間企業である。

 路線図の改訂に我々の血税が投入されるわけでもなく、むしろ莫大な予算が必要なのであればJR東日本の自業自得であって、怒りの矛先を向けたり、駅名撤回の理由として挙げるにはどうも的外れな気がしてならない。

 

 

◆商標登録の問題

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https://www.jreast.co.jp/press/2018/20180604.pdf

 

 これは駅名募集時の記述だが、僕がもっとも注目しているのはこれだったりする。

「高輪」や「芝浦」など、単なる地名では一般名詞として商標登録することができない。

 街と駅を連携させたプロジェクトなので、初期の段階から商標登録を前提にしていたのだろう。

 実際に現在、商標登録を申請中らしいので、そうなると「高輪ゲートウェイ」という名称を使用する際の条件などはどうなるのか?

 すでに高輪ゲートウェイを名乗るホテルも実在するし、近隣のマンションの名前に使用されることもあるだろう。

 

 京急泉岳寺駅が作られた時、泉岳寺が訴訟を起こしたのも、駅名に使用されると近隣のマンションに泉岳寺の名前が使われてしまう。そうなれば泉岳寺が利益のために経営していると誤解されるのではないかという心配からだった。

 舞浜駅東京ディズニーランド駅にならなかったのも同様で、駅前にパチンコ店ができたら「東京ディズニーランド駅前店」という名前を使用されてしまうかも知れないという恐れからだった。

 

 利益を囲い込むために商標登録する場合もあるが、駅名が悪用された時に法的に対処するために取るという意味合いもあるだろう。

 僕も高輪ゲートウェイ太郎をキャラに名乗らせているので、ぜひともそのあたり、大目にみてもらいたいという気持ちは強い。

 

 

◆新駅は必要か?

  むしろ庶民感覚からしたら、駅名の是非よりこっちの方が炎上しかねないのではないかと危惧していた。

 僕自身は新駅賛成派だが、新駅ができることでサラリーマンなどは通勤時間が数分、延びてしまう人も多いだろう。乗り換えの時など、その数分がけっこう大きく響いたりもする。

 また、不要になった車両センターの土地が余ったから新駅を中心とした街を開発するのであって、新駅開業の目的は近隣の順民の交通の便を良くするためとか、そういったものではない。

 むしろ駅ナカが充実することによって駅周辺が廃れるなんて話もずいぶん前から危惧されてきたことだ。

 

 あくまでも僕は賛成派なので、高輪ゲートウェイ否定派の皆さんには知られたくないが、批判するなら駅名よりこっちなんじゃないかという気はする。

 ただ、新駅開業の情報はもう5年以上前からずっと報道され続けてきたのだから、今さら反対されても… とは思う。

 

 

◆ゲームのルールを変えて得するのは誰か? 

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https://t.co/cX9ndfGKkt

 

 高輪ゲートウェイ否定派は撤回して「高輪にしろ」とか「芝浜にしろ」などと声高に訴えるが、公募を人気投票と勘違いして「公募した意味がない」と言っていた人間が、投票だの票数だのルールだのを無視して、自分の意見をゴリ押ししようとするのはどうなんだろう?
 仮にこれが人気投票だったとしても1位の高輪ですら全投票の1割ていど。それを民意と呼べるのか?

 

 しかも、高輪はもともと地元商店街の人たちが希望していた名称で、事前に署名活動まで行っている。それこそ、みんなが『ゆるキャラグランプリ』の時に批難した組織票なのでは…。

 いや、べつに商店街の人たちを批難しているのではなく、公募の選考方法が不透明だと主張するのであれば、批難する側こそ騒動に乗じて自分の願望をゴリ押しで実現させるような真似はすべきではないのではないだろうか。

 

 あと、芝浜って言っとけばセンスありそうに見えるという風潮もいかがなものかと思う。実在する芝浜はぜんぜん別の場所だし、歴史的背景をきちんと検証するなら、そもそも高輪ゲートウェイの住所は高輪ではなく港南だし、埋立地だから元は海でしかない。

 こうして重箱の隅をつつくように否定派の意見にツッコミをいれても切りがないので、とりあえず高輪ゲートウェイに対して怒りが収まらないという方は毎年コミケシーズンに大崎で『大崎コミックシェルター』という便乗イベントをやっているので来てください。

 

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youtu.be

 

novel.daysneo.com

 

 

 

パルスブックウォーカー

紙の本には、電子書籍にはない手触りがある。
装丁やデザインも含めて温もりがあるなどともいう。
そりゃあるだろう。
人それぞれの好みもあるし、否定はしない。

だが、僕にとっては電子書籍こそ小宇宙であり、そこにはロマンが広がっている。
何より画面が発光するのがいい。
美しいし、暗闇でも読める。
紙の本ではそうはいかないし、孤独な夜にスマホの画面を見ていると、そこにはたしかな温度がある。

紙の本には図書館や土蔵のような薄暗いところがお似合いだが、その実、読もうとすれば太陽光を必要とする。
なんと健全で味気ない。
まっとうな趣味嗜好のようでうんざりさせられる。

苦もなく何百冊もの本を持ち出せるのもいい。
この世のすべての本が電子書籍だったらいいのに。
すべての本を街に持ち出したい。
今なら合成音声による読み上げ機能もあるから、寺山修司が夢見たように、走りながらだって読書ができる。
こんなステキなことはない。

活字の宇宙を無限に持ち出し、なにか着想をえれば、それがそのまま筆記用具にもなる。
Googleドキュメントでメモしておけば、パソコンとの共有もたやすいから、せっかく書いたメモ用紙をなくしてアイディアがムダになるなんてこともない。

まあ、残念なのは仕事で使うような資料や希少本の類は電子化されていないことが多いし、まだまだ一般的でないから、紙の本を買っては裁断してドキュメントスキャナで自炊せざるを得ない。

なんだかそれがムダの多い作業で切なくなる。
本棚のすみずみまで、どんなくだらない雑誌の類もすべて電子化してスッキリしたいのに、それには時間が足りない。
そういうサービスもあるけれど、それはそれで、そこまでするほどじゃ…というためらいもある。

CDも初回特典のDVDも、最初からすべて電子化しておいて欲しいと思う。
本当にもう、クラウドでいい。
むしろCDよりデジタル音源にこそPDFなブックレットとかオマケをつけて欲しい。

紙の本やCDに情緒があるなんて嘘っぱちだ。
あるいは、たんなる嗜好の差異でしかないのなら、同じかそれ以上にデジタルだって趣き深い。

デジタルにだって精霊は宿る。
そう思うと、何十年も前に書かれたデジタルデビルストーリーってすごかったなと思う。
荒俣宏帝都物語にも、似たような話、あったな…(´・ω・`)