初夢タイムスリップ
どうやら過去にタイムスリップして
世界を滅亡の危機から救わなくてはならないらしい。
細かい事情は不明だが、
転送されてきた先は、とある温泉地だった。
戦争なのか災害なのか、
よくわからないが見渡す限りの廃墟。
崩れ落ちた昭和な雰囲気のホテル。
足元には瓦礫が転がって足場も不安定。
そこを妻と愛犬の王子郎を連れてさまよう。
日も暮れて、今日はもう探索を終えようということになり、
王子郎を見ると瓦礫の中をはいずりまわったせいで、
クリーム色の毛は真っ黒に汚れている。
妻が温泉地なのだから、
どこかに温泉が湧いているに違いない。
王子郎をお風呂に入れてと言う。
それもそうだと思った瞬間、
ここが過去の世界なら、コロナ前に病死した
愛犬の凛太郎が生きているに違いないと気づく。
ここがどこなのかわからないが、
風景から察すると、
なんとなく熱海あたりのような気がする。
徒歩で帰るには遠いが、
今から自宅に行けば、
凛太郎に会える気がして、
今にも泣き出しそうな気持ちになって、
東京に向かって歩きはじめる。
次の瞬間、
隣で寝ていた妻が足が攣ったと騒ぎ始め、
犬たちも騒ぎ、夢は途切れた。