犬惑星

『ゆるキャラ論』著者・犬山秋彦のブログ

2008-01-01から1年間の記事一覧

スパンキー地球襲来8周年

スパンキーが地球にやって来たのは、 ちょうど20世紀が終わり、21世紀に変わろうとする2000年12月29日。 (「胃に肉の日」と覚えてください) ヤツが大崎にある三畳一間のアパートにやって来てから、もうすでに8年がたちました。 あの頃は「ゆ…

大崎近辺にお住まいの方へ

晋遊舎ブラック新書『ワーキングプア死亡宣告』を、 文星堂ThinkPark店さんに大量入荷していただきました。 POPも作りました。 20冊くらいあるので、売れ残ると申し訳ないです。 みなさん、ぜひ買ってください。 場所はエスカレーター側にある新刊の後ろ…

焦土に生きる、闇市に生きる

■イオンの撤退に揺れる地方都市 本格化する郊外SCの淘汰! http://diamond.jp/series/closeup/08_11_29_001/ なりまさんやまつおかさんからの孫引き、曾孫引きなんですけど、これにはいろいろ思うところがある。『ワーキングプア死亡宣告』の中で書いたこ…

『剣豪バトルロイヤル』2009年01月09日発売予定

剣豪バトルロイヤル ~最強の侍は誰だ!? (別冊宝島―カルチャー&スポーツ (1591))作者: 巨椋修,山口敏太郎,DENNY喜多川,犬山秋彦,尾崎祐介,みかめゆきよみ,正子公也出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2009/01/09メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブ…

オグラジオ出演

■四季のひみつ日記 - 巨椋修のオグラジオ http://d.hatena.ne.jp/SH1KI/20081223 漫画家の四季さんが、12月19日に収録してきた『オールニートニッポン 巨椋修のオグラジオ』のイラストを描いてくださいました。嬉しいやら、恥ずかしいやら……。しかも自分で言…

ニートのための大忘年会2008

id:Flaneurさんから、『ニートのための大忘年会2008』にお呼ばれしました。 一年で最も寂しい季節がやってきました……。 【続報】ニートのための大忘年会2008 出演者・プログラムが決まってきたのでお知らせします! トークあり、パフォーマンスあり…

金のないヤツは持久戦でいくしかない

貧乏・ニート・非モテを一括りに語るのは暴力的かも知れないけれど、親和性が高いのは否めないだろう。 一般的に「ニートは贅沢で甘えてる」と誤解されがちだが、実際には親にパラサイトしてる場合じゃないような低所得者層の家庭に多かったりする。 モテな…

『不思議大陸アトランティア』

不思議大陸アトランティア 浮上編 (Town Mook)出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2008/12メディア: ムック クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る 『不思議大陸アトランティア』という雑誌でマンガ原作を担当しました。 『2・26事件 血涙を流す…

地デジで生活が劇的に変化する!

どうにかこうにか地デジつながった。 っていうか、自宅のマンションが丸ごとケーブルテレビに加入していたので、何もしなくて良かったらしい。 たったそれだけのことを知るために、どれだけたらい回しになったことか。 いや、べつに誰も悪くない、強いていえ…

リテラシーの壁

最近、馬鹿をリテラシーの壁で囲いこんで、どんどん損な方へ損な方へと誘い込んでる気がする。 もう何年も前、地デジ対応のテレビを見に行った時には、チューナー付きのテレビだけじゃなくてアンテナ工事が必要でどーのこーの面倒くさそうだったので止めてし…

串カツ庶民主義

ワーキングプア死亡宣告 (晋遊舎ブラック新書 13)作者: 巨椋修,犬山秋彦,山口敏太郎出版社/メーカー: 晋遊舎発売日: 2008/11/22メディア: 新書購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (13件) を見るついに発売されました、『ワーキングプア死亡宣告』…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 6/7

■正直者はバカを見て、犯罪者が得をする 今の時代、「真面目さ」や「勤勉」という昔ならば美徳とされた性格はむしろ損をします。むしろ求められているのは「競争力」であり、人に優しかったり、モラルを忠実に守ったり、組織に従順な人たちは、悪い人間に利…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 5/7

■社畜サラリーマンの絶望的な未来 フリーターや派遣労働を続ける限り、将来への見通しはつきにくい時代になっています。しかし、だからといってすでに正社員として働いている人たちは安心なのかといえば、決してそんなことはありません。 企業が利益を増大す…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿4/7

■人間扱いされないスポット派遣 ワーキングプア問題の中でも注目を集めやすいのが派遣労働です。特にスポット派遣は、その過酷な労働条件が国会で議論されるほどの社会問題になりました。 スポット派遣とは、仕事のある時にだけ、電話やメールで集合時間や場…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 3/7

■市場原理が「良い品を安く」する 市場経済において、モノの価格は「需要と供給」で決まります。 つまり、それを欲しがっている人と、それを売りたがっている人のバランスです。 例えば市場原理によって野菜に値段をつけるとします。この場合、農家がどれだ…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 2/7

■小泉構造改革の正体 最近になってようやく「小泉構造改革」のもたらしたものが何だったのか、明らかになってきました。日本にアメリカゆずりの市場原理を導入し、規制緩和を繰り返すことで国民の生活は破壊されてしまったのです。 そもそも構造改革は、赤字…

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 1/7

■サブタイトル あなたが貧困におちいる、これだけの理由 ■貧困という名のオバケ 「ワーキングプアなんて、本当にいるの?」 こんな言葉をネットの書き込みで見かけたり、日常会話で耳にすることが時々あります。 貧困に対する無関心は、あらゆるところに潜ん…

草稿について

ワーキングプア死亡宣告 (晋遊舎ブラック新書 13)作者: 巨椋修,犬山秋彦,山口敏太郎出版社/メーカー: 晋遊舎発売日: 2008/11/22メディア: 新書購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (13件) を見る11月22日に発売する『ワーキングプア死亡宣告』…

さよならブッシュ記念

■第2話 ■第5話

『ワーキングプア死亡宣告』草稿 7/7

■「自己責任」という名の弱者切り捨て ワーキングプアは自己責任だという意見があります。貧困に陥るのは世間が悪いというよりも、本人に責任があるのではないかというのです。 もちろん努力もせずに結果だけを求めるのは間違っています。働くのは嫌だ、でも…

セカイ系の正体

セカイ系作品が抱えているテーマ性と、統合失調症をはじめとする精神疾患を抱えている人の世界感というのは共通する部分がある。 つまり「何者でも無い自分」に耐えられないのだ。 誰からもかえりみられず、無視されるような透明な存在である自分というのは…

ポニョと漱石、その後

親子という病 (講談社現代新書)作者: 香山リカ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/09/19メディア: 新書購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (23件) を見る漱石は死ぬまで「母に愛されなかった」という思いを抱いていたらしい。 なるほど、宮崎駿…

都井睦雄は元祖・ニコ厨だった

津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇 (新潮文庫)作者: 筑波昭出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/10/28メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 210回この商品を含むブログ (74件) を見る「阿部定は好き勝手なことをやって、日本中の話題になった。わしがど…

オカルト消費

『ワーキングプア死亡宣告』 山口敏太郎・巨椋修・犬山秋彦 晋遊舎・ブラック新書 11/22発売 http://www.shinyusha.co.jp/ まずはちょっと宣伝を… 11月10日に晋遊舎のブラック新書から『ワーキングプア死亡宣告』という新書が発売します。 山口敏太郎氏…

ポニョの正体はユメナマコ?

■JAMSTEC - 深海ギャラリー http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/enlight/umihoshi/learning/link_win/3_2300_gall14.html■古世界の住人・川崎悟司イラスト集 - ユメナマコ http://kawa3104.at.infoseek.co.jp/yumenamako.html タイトルは単なる思いつき。根…

『絶叫☆都市伝説 〜観光スポットの怪談〜』

著: 秘山密彦 発行: 山口敏太郎事務所 価格/315円(税込) 観光地が自殺スポットになってしまうということは、よくある。ひと昔前ならば華厳の滝や阿蘇山の噴火口などが自殺の名所と呼ばれた。さしずめ今は、その役割をアミューズメント施設が引き受けて…

オレはポニョが好きだ

サカナのポニョも 半漁人のポニョも 人間のポニョも、好きだ - http://d.hatena.ne.jp/dog-planet/20080803/p1#c メッセージというのは、 相田みつをくらい ストレートでないと 伝わらないものなのだ。 つくづく痛感した。 『崖の上のポニョ』という作品が …