『不思議大陸アトランティア』

出版社/メーカー: 徳間書店
発売日: 2008/12
メディア: ムック
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『不思議大陸アトランティア』という雑誌でマンガ原作を担当しました。
　
『２・２６事件血涙を流す怨霊たち!!』
　マンガ・箱ミネコ　原作・犬山秋彦　　　　　
　
マンガは、夫婦共々お世話になっている箱ミネコさん。
つたない原作を、丸尾末広ばりの怪しい感じに仕上げてくださいました。
　
今回は２ページということで、あまり人物を掘り下げることはできませんでしたが、中橋基明という人物はかなり奥が深く、この人を中心に据えた視点から２・２６事件なんていうのもかなりおもしろいのではないかと思います。
イケメンでハイカラで、しかも陸軍の中でもダーティーな裏の顔を持っている。なぜクーデターを企てた後に満州に飛ばされたのに、すぐに復帰できたのか？　
軍規に反した赤マントや、芸者との悲恋……いろいろ興味深いネタが尽きません。
そういえば中村半次郎からの影響もあって香水をつけていたらしいのですが、こちらの中村半次郎についてもちょっぴり来年の１月上旬に出るムック本で担当しました。なにか因果なものを感じます。
あと、自分的には彼の殺した高橋是清という人物に対する愛着もあるので、愛憎入り乱れた微妙な感情もわきあがってきます。高橋是清はユダヤ系ネットワークを持っていたので、もし暗殺されず生き残っていたら、第二次世界大戦は回避できたんじゃないかって説もあるみたいです。
　
■箱ミネコさんのブログ「離婚日記」
http://ameblo.jp/sawatani/
　

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『山口敏太郎のミステリー最前線　髪型と髷、アウトローの歴史』
　マンガ・櫛引圭太　原作・山口敏太郎
　
↑こちらには、犬山の分身である「秘山密彦」がプチ出演しています。
　櫛引圭太さんは、個人的に今もっとも注目しているマンガ家さん。
最近は原作ものが多いけど、ぜひともオリジナルのメカものが楽しみです。
あと、僕も一度だけ原作を担当した『肉弾民俗学者・山口敏太郎』シリーズの単行本化を心待ちにしています。
　
個人的にこの『肉弾民俗学者〜』で原作をやる時に意識したのは、山口敏太郎＝九十九乱蔵（夢枕獏『闇狩り師』）で、秘山密彦＝ルーク（ＤＳ『レイトン教授』シリーズ）。
そんな漠然と頭の中にあったイメージを櫛引さんの絵が具体的に膨らませてくれました。
　
■「櫛引圭太が気付いた事」
http://ameblo.jp/keita-kushibiki-1101
　