犬惑星

『ゆるキャラ論』著者・犬山秋彦のブログ

「まんべくん失墜の謎に迫る!」

 
◆メガヒットの成功心理 第4回「まんべくん失墜の謎に迫る! <前編>」
http://t.co/Dwxg61F
 
◆メガヒットの成功心理 第5回「まんべくん失墜の謎に迫る! <後編>」
http://blog.garyuproject.com/20110819/4116.html

 
こちらの方はだいぶ更新が滞ってますが、
我流プロジェクトで連載している記事に
大きな反響をいただきました。
 
後編、ほぼできてますが、
基本的には水曜更新なので、
来週か、あるいは状況を見極めて
もしかすると早めにアップされることもあるかも知れません。

後編もアップされました!
http://blog.garyuproject.com/20110819/4116.html
 
あくまでも私見であり、
考察に過ぎないので
全部が事実というわけではありません。
 

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起業家を対象にしたサイトという事もあり、
儲かる儲からないといったお金の話をしていますが、
ご当地キャラ=キャラクタービジネス」では決してありません。
 
営団体やキャラクターによって
当然のことながら「目的」は違うし、
「成功の基準」も違ってきます。
 
「儲からないのになんでやるの?」
という疑問に対しては、
キャラクターを作る目的はおおまかに2つあると思っていて、
  
◆「外」に対するアピール
 地域外の人に知ってもらって観光に来てもらったりお土産を買ってもらう。
  
◆「内」に対するアピール
 地元の人にもっと地元のことを好きになってもらう。
 みんなで目的や理想を共有するための旗印としてのマスコット。
  
このふたつ。
いずれにせよ、儲けが最終目的ではなく、
地域全体が活性化することで
そこに住んでいる人が住みやすくなるようにというのが目的です。
そのための手段のひとつに「儲け」もあるという感じ。
 
だから儲からないまでも費用対効果として
かけたコストの割にアピール力があると判断されれば、
そのマスコットには存在意義が保障されるわけです。

まんべくんは完全に外向きに特化していたけど、
内向きのアピールはお金以外の「時間・労力」さえあれば
ほぼ100%効果が出ます。
行政がやってる大多数のキャラもおそらくこっちがメインなので、
あまり儲けに対して頓着がないのではないでしょうか。
  
あと一番大事なのは、
住民の意識が変わったとか、
町のイメージが変わったとか、
住みたいと言ってもらえるようになったとか、
お金に換算できない価値もあるので、
何を重視するかはやはり運営側次第です。
 
さらに、利益をあげるにはそれなりの
「コスト・努力・ノウハウ」が必要だけど、
これにプラスして時の運で大化けする可能性がゼロではない。
ある意味、買っときゃいつかは当たるかもしれない「宝くじ」
みたいな感覚でやってるところも少なくないはず。
 
ただ、たしかに乱造はどうかと思います。
作っておしまいみたいなキャラは、
結局コンサルや各種の制作会社が儲かるだけですから。
 
もちろん、ご当地キャラ業界が死屍累々の山といっても、
成功事例だってたくさんあります。
個人的には「ひあゆ丸」や「やなな」はすごく理想的な形で
ビジネスと地域性の両立を果たしてると思います。
あとは、やっぱりチーバくんのように後追いでも
巨大プロジェクトなら大きく育つ。
芸能人と一緒で、キャラクタービジネスは
投資額デカさがリターンに直接結びつきやすいので。
 
記事を読んで「全然違うよ!」と思う方も大勢いるでしょう。
間違っている部分があれば教えてください。
 
何かご意見があればぜひ、
メールでもコメントでも受け付けます。
 

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◆過去の記事は、こちらにまとめてあります
http://mt-dog.jugem.jp/?eid=238