平成トゥエンティーズ
■エクス・ポ日記 : テン年代の意味
http://expoexpo.exblog.jp/10159440/
ネタにマジレスすると、
なんで無理して10年紀ごとに
文化を区切らないといけないのか不明。
でもまあ、こういうオカルト思考はサブカル論壇の華というか、
無理矢理感があっていいですよね。
アキバの路上でメイド服着てるような感じ?
大衆に迎合しつつ波に乗れてないというか。
王様にしか見えないドレスで裸踊りみたいな。
いや、文化系トークラジオLife好きだし、
ケンカ売ってるわけではなく、惑星的プロレスにも興味はないんだけど、
なんとなく物思いの秋にふさわしい「枕」として使わせて頂きました。
テン年代、転年、天然…日本は言霊の国だし、
良い言葉遊びですよね。
いや、そもそも「ゼロ年代」とか言って騒いでた僕が言うのも
ナンですが…
http://members.at.infoseek.co.jp/dogplanet/zeromapindex.htm
今になって思うと、批評というのは金持ちの息子とかニートとかヒモとか、他人の財布に寄生して生きられる恵まれた子の世迷い言なんですよ。
事実、僕も全盛期はヒモみたいなモンだったわけだし。
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そもそも60年代、70年代、80年代、90年代、ゼロ年代と区切った時、
本当に見えてくるモノって在るのかという問題がある。
「〜年代」と言った時に連想されるものって、
実はけっこうそのディケイド*1を象徴するモノとはズレていたりする。
僕個人の印象だと60年代は全共闘、70年代は高度経済成長、80年代はバブル、90年代は少年犯罪とコギャルブームみたいな感じだけど、
実際は高度経済成長の歴史は50年代からはじまってるし、バブル崩壊後の90年代前半もバブル的な喧噪って残っていた気がする。
そこでふと思ったのは、日本人なら元号で区切った方がわかりやすいんじゃないかということ。
その理屈で言えば、これからの時代は「テン年代」ではなく「平成20年代」。
すでに始まっている事になる。
だいたい歌謡曲に限定していえば、60年代とか70年代という区切りよりも、
昭和40年代(1965〜1974)とかの方がしっくりくる。
「昭和歌謡」と言った時に連想されるイメージは完全に昭和40年代だし、
最近の昭和レトロブームだって昭和40年代あたりがモチーフになっている。
西暦で区切ると射程が長くなりすぎる上に、一貫性がない。
例えば団塊の世代にとって懐かしい「全共闘時代」を「東大安田講堂事件」「よど号ハイジャック」「連合赤軍」などのキーワードを中心に集めて西暦で区切ると60年代と70年代をまたいでしまう。
しかしこれを昭和40年代で一括りにすると、すっぽり入る。
こりゃいい。
試しに平成で区切ってみた。
10年はだと長すぎるので、とりあえず間に5年というアクセントも置いてみた。
1989年(平成元年) 天皇崩御
1990年(平成2年) バブル崩壊
1991年(平成3年) ソビエト連邦崩壊・湾岸戦争
1992年(平成4年) 就職氷河期スタート
1993年(平成5年) 9・11テロ
1994年(平成6年) 松本サリン事件
1995年(平成7年) 阪神大震災・地下鉄サリン事件
1996年(平成8年) エヴァンゲリオンブーム(放映は95年)
1997年(平成9年) 酒鬼薔薇事件
1998年(平成10年) 和歌山毒物カレー事件
1999年(平成11年) 自自公連立
2000年(平成12年) 西鉄バスジャック事件
2001年(平成13年) ブッシュ大統領&小泉純一郎首相、就任
2002年(平成14年) ゆとり教育・食品偽装
2003年(平成15年) イラク戦争・連続通り魔事件、頻発
2004年(平成16年) ニンテンドーDS発売
2005年(平成17年) マンション耐震強度偽装
2006年(平成18年) ホリエモン逮捕
2007年(平成19年) 世界金融危機
2008年(平成20年) 秋葉原通り魔事件
2009年(平成21年) 新型インフルエンザ
いや、この区切りもかなり恣意的で、異論も多いだろう。
なんとなく僕の記憶の中にあるものを羅列しただけなので、
占いや関連妄想と同じ仕組みのデッチ上げに過ぎない。
でも、あらゆる批評は関連妄想に過ぎないからね。
あとサブカル的に抑えておくべきは1989年の正月にNHKスペシャル『いとうせいこう 90年代論 噂だけの世紀末』が放映、1998年に『'90年代J文学マップ』発売、2008年に宇野さんの『ゼロ年代の想像力』発売あたりか。
だいたい一区切りつくと「さ、次行こうか」みたいな感じで「〜年代」語りが流行りだして急に総括される。
過去を総括して、次の10年が語られ始める。
だいたいその区切りが実際の西暦より2〜3年早いので、結果的に元号でまとめた方が収まりがよくなってしまうというだけの話。
みんな「俺が先にツバつけてやる!」みたいな意気込みで語りはじめるから、どうしても「〜年代論」というのはフライングしがちというか…。
まあ、年表的に見ると結構とっ散らかっているので、10年紀ごとに見ても、元号で見てもそんなに統一感無いよね……という身も蓋もない印象。
自分でやって見て思ったけど、区切ることにまったく意味を見いだせなかった。
だいたい関連のある事件て3〜4年、あるいは10年くらいは連続で影響があるもんだけど、それぞれの区切りを越えてるし。
平成6年から9年くらいの「平成ゼロ年代」後半は、「オウム事件」「阪神大震災」「エヴァ」「酒鬼薔薇事件」「世紀末」といった感じで、かなり一貫性がある。
ここだけ見ると元号で5年紀ごとに区切るのってアリなんじゃないかとも思えるんだけど、説得力あるのはココだけだからなあ…。
続く毒物カレー事件はあまり関係ないし。
無理矢理共通点をみつけるなら、コレくらいか↓
http://www5.pf-x.net/~kusogaki/game/batorowa01.html
でも、そうするとネオ麦茶も入ってしまう。
だったら西暦区切りの90年代でいいだろうと…
そもそも、こんな年表、たまたま自分の目に付いたキーワードを集めて屁理屈をこねてるだけなので、たいした意味などない。
結局自分はその時、何に興味があったのかという「個人史」でしかないわけだ。
というわけで、べつに「テン年代」でいいんじゃない?
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- 作者: 鶴岡伸寿,田中ひろあき,さいとうしげき,早川大介,光永健一,丸山幸治,みかめゆきよみ,犬山秋彦,川上隆青,成馬零一
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2009/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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あ、それと『戦国激女100人伝』が発売になりました。
マンガ原作すべてと、本文の8〜9割くらいを担当しました。
本当は全部ひとりでやるはずだったのですが、シルバーウィークを挟んだため進行が早まり、
急遽、成馬さんと川上くんに手伝って貰いました。
ありがとうございます。本当に助かりました。
毎度のことながら、マンガ家さん達にもお世話になりっぱなしです。
今回は締め切りも短く本数が多かったせいもあり、
「原作」というより「原案」みたいな状態で描いていただいたものもあります。
前回の『戦国武将 漢の死にざま』同様、どのマンガも面白いので
ぜひ書店やコンビニで見かけたら手にとってみてください。
とりあえず先に書店に出回ります。
30日くらいからコンビニに並ぶみたいです。
いちおうamazonだと今日が発売日なんだけど、今のところまだ予約受付になってます。
◆詳細はこちら↓
http://mt-dog.jugem.jp/?eid=191
◆犬山秋彦の著書
http://www.amazon.co.jp/lm/R2AIL90TRO6GT1/ref=cm_lmt_srch_f_1_rsrrrr2
*1:使ってみたかっただけ