過激ゆるキャラ報道で須崎市が炎上し、「ちぃたん☆」が擁護された理由
詳しくは過去にまとめたので、こちらをご覧いただきたい。
その後、メディア報道で知った一般の人々からは
「ちぃたん☆がかわいそう」、
「須崎市には洒落のわかるヤツはいないのか」などの声がよせられた。
おおむね、ちぃたんが擁護され、須崎市が叩かれ炎上する結果となった。
それも無理はないという話。
◆なぜ須崎市は炎上したのか?
即席でつくったため、ちょっと見づらいと思うが、図にしてみた。
実際には複雑な理由が絡み合っているのだが、
メディアは報道しやすい部分だけを切り抜いて…
「ちぃたん☆の過激な動画にクレームが来た」
「ちぃたん☆が観光大使を解任された」
という、この2点のみを報じた。
事実なのでまったくウソではないが、
これだけではみんなちぃたん☆を擁護したくなるのも無理はないだろう。
◆ラジオとテレビ、メディア報道の特性
今回の報道について「ゆるキャラ評論家」という謎のいかがわしい肩書で
TBS『ひるおび!』に解説として出演させていただいた。
その時、僕自身はちぃたん☆の運営会社はクリーブラッツという
「仮面女子」などのアイドルも手掛ける芸能事務所という認識だったので、
そのように発言したら、直後に芸能事務所ではないと訂正されてしまった。
ちぃたん☆の運営はクリーブラッツというのはアイドルファンの間では有名ことなので
べつに隠してるわけではないという人もいるが、
実際にはあまり出されたくないようである。
打ち合わせの段階ではテレビ局側もクリーブラッツの存在は把握しており、
何度かその名前も出てきた。
しかし、このように何らかの「配慮」や「忖度」をうかがわせる反応があったのは興味深い。
おそらくテレビという特性上、ちぃたん☆の解任劇を報じるには、
ちぃたん☆の過激動画をいっしょに放送しなければ「面白さ」をお茶の間に提供できない。
そうなれば動画使用の許可を得るため、クリーブラッツ側に配慮しなければならないのも仕方ないだろう。
一方、1月16日のTBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』では、
ニュースサイト「ありんど高知」からの引用ではあったが、
今回の件に関する問題点のほぼ全容が報じられた。
これが可能だったのは動画ではなく音声のみというラジオならではの特性が影響しているのだろう。
世の中的には「偏向報道」などという言葉もよく使われるが、
動画を必要とするテレビは、より多くの人たちに配慮する必要があるので、
情報の密度は自然と薄まってゆく。
しかしラジオはテレビよりもほんのわずかに「報道の自由」を獲得しているのかも知れない。
※radikoへのリンクなので、放送後1週間たつと聴けなくなります。
あとポイントは、須崎市の目をくらませたカワウソちぃたんのフォロワー数も半分ちかく水増しという事実…(´・ω・`)
◆追記2019.02.07
ちぃたん☆を運営する芸能事務所の問題ですが、
新しく明らかになった情報を加えて、これまでの経緯を更新しました。
ポイントは、ちぃたん☆とコラボした企業は、
「商標登録が拒絶されていた」こと、
「須崎市からの活動停止を求められていた」ことを知っていたのかという点にあります。
もしも知らなかったのであれば、コラボ企業も騙されていたということで、
また新たな問題が発生します。
◆2019.02.22追記
進展があったので追加しました